2014シーズンを振り返って
少し落ち着いたのでようやく一年を振り返ってみる気分になりました。
まずは海外挑戦から夢破れた形でコンサドーレへの加入。正直悔しかった、そんな形で戻る自分への惨めさ、情けなさ…
今思うと正直すぐには切り替えられてなかったのかなと思います。海外挑戦をパフォーマンスではなく心から、また一から海外でステップするために日本でやる選択肢を捨てて海外に飛び出した当時の僕にとって帰国することはやっぱり大きな喪失感でした。
そんな僕を拾ってくれたコンサドーレ札幌。 この1年昇格のために全てを捧げようと思ったのはドームでのホーム開幕戦を観戦した時でした。
意外にもドームに初上陸…
何かと縁がなく試合もなければ観戦もなく、全くの初めて!
そこで感じたドームの一体感
サポーターの熱さ
ここで皆と戦いたい、J1昇格したい!
そんな、ドームとのファーストインプレッションでした。
それにしても凄いイイ雰囲気だったな札幌ドーム… これは観に来た人しか伝わらないから、来たことない人は是非足を運んでもらいたい。来たことある人はもっともっと足を運んで欲しいです。僕達と共に更にスタジアムを盛り上げていきましょう! pic.twitter.com/oVkttxOY7w
— 都倉賢 Ken Tokura (@tokurasaurus) 2014, 3月 9
当時のTwitter!!!
当然途中加入だったのでキャンプをしないでのイレギュラーな形での加入に少し不安を感じながらも、新たな挑戦に向けて本当にワクワクしていました。
前半戦はなかなかコンディションも上がらず、そしてなにより早くチームにフィットしたいあまり周りに合わせる事を意識しすぎて、自分の個性を失い結果としてパフォーマンスが上がりませんでした。
だだ自信を持って言えるのは、いい時も悪い時も、結果を出せた時もだせないときも、日々自分の成長のために何をしなければならないかを考え、その日その日を全力でプレーする事を1年通して出来た事です。
もちろん過去を振り返れば、あの時もっと点を取れたとか、なんでこうしなかったんだろうと、結果論や客観的に見たら思うこともあるけど、真実は僕の中にあり、僕は未来でも過去でもなく今にしか生きられない、その中で僕が選んだ方法は「全力でプレーし続ける」ことでした。
試合前には凄く不安になったり結果を出せなかったらどおしよう、とか色々考えがよぎってしまうことがあるのですがそんな時は決まってこの詩を読んでいます。
『夜明けへのあいさつ』 カーリーダーサー
今日という日に目を向けよう! これこそ生命 生命の中の生命なのだ その短い行程のなかには 君の存在の真理と現実が全て含まれる
生まれ育つ喜び 行動の栄光 美のかがやき
昨日は夢にすぎず 明日は予感でしかない 精一杯に生きた今日は 全ての昨日を幸せな思い出に変え 全ての明日を希望の見取り図とする
だから目を開こう 今日に向かって! 夜明けへの挨拶はこれだ
この詩はデルカーネギーの『道は開ける』で紹介されているものです。
人それぞれ解釈はあると思うけど、僕はこの詩を読んで本当にこの瞬間を頑張ろうといつも思います。
でも、ただ頑張った人が報われるわけでもなく、そこには結果を出すための方法論が備わっていなければなりません。
そう言った意味では後半戦はチームの戦術、戦い方と自分の選んだ方法論がうまく噛み合ったそんな印象でした。
また、シーズン途中に妻の母親が急性白血病を患い凄く悲しい思いもしましたが、本人が頑張ったこと家族の支えがあったことで先日無事に退院することが出来ました。
入院中でも毎試合病室から応援してくれて、自分がゴールするたびに母の血液検査の結果がどんどん良くなったと聞いた時は、自分がただ頑張ってプレーしているだけなのに誰かの役に立つ事が出来ていることが分かり心から嬉しく思いました。
これからも、僕は誰かのためにやるとかそんな大それた事は言えないけど、自分が頑張って目標に向かって成長していく中で、勝手に誰かの役に立ってたらなと思います。
1年前の自分は今の自分がコンサドーレプレーしているなんて全く思っていなかったし、前半戦の流れからここまで多くのゴールを取れると思ってもいませんでした。
つまり1年先の事なんて全く分かりません。明日のことだって定かではないし、90分後の事なんて何もわからない。
サッカーが人生において大切な真実を僕達に毎週末それを教えてくれていることに最近ようやく気がつきました。
結果はどうなるか分からない 勝つことも負けることも約束できない でも、全力でプレーすることだけは約束出来る
『夜明へのあいさつ』が妙に勇気を与えてくれるのはそんな真実を投げかけてくれているからなんだと思います。
これからも色々なことがあると思うけど、1年を通して自分の中で掴みかけたいい感覚をベースにこれからも成長して行きます!
一年間本当に沢山の熱い応援有難うございましたm(_ _)m
そして、いつも近くで支えてくれている妻、遠くからだけど確実に繋がっている家族、チームメイト、コンサドーレに関わる全ての方々、そして沢山の仲間に感謝の気持ちでいっぱいです!!!感謝感謝