人間万事塞翁が馬
沢山の方がこの言葉を知っているとおもいますが、もう一度紹介しますね。
中国の北の方に占い上手な老人が住んでいました。
さらに北には胡(こ)という異民族が住んでおり、国境には城塞がありました。
ある時、その老人の馬が北の胡の国の方角に逃げていってしまいました。
この辺の北の地方の馬は良い馬が多く、高く売れるので近所の人々は気の毒がって老人をなぐさめに行きました。
ところが老人は残念がっている様子もなく言いました。
「このことが幸福にならないとも限らないよ。」
そしてしばらく経ったある日、逃げ出した馬が胡の良い馬をたくさんつれて帰ってきました。
そこで近所の人たちがお祝いを言いに行くと、老人は首を振って言いました。
「このことが災いにならないとも限らないよ。」
しばらくすると、老人の息子がその馬から落ちて足の骨を折ってしまいました。
近所の人たちがかわいそうに思ってなぐさめに行くと、老人は平然と言いました。
「このことが幸福にならないとも限らないよ。」
1年が経ったころ胡の異民族たちが城塞に襲撃してきました。
城塞近くの若者はすべて戦いに行きました。
そして、何とか胡人から守ることができましたが、その多くはその戦争で死んでしまいました。
しかし、老人の息子は足を負傷していたので、戦いに行かずに済み、無事でした。
と言う話で意味としては、幸福や不幸は予想のしようのない例え
参考ページhttps://mizote.info/image/02profile/30kaisetu_jinkan.html
昔はこの話を聞いた時にこれをポジティブ思考で捉えていたので、悪い事があってもいい事が必ず来るから頑張ろ。
そんな感じで考えていました。
もちろんその考え方を完全に否定するつもりはないのですが、やはり僕の経験では限界を感じたんですよね…
より真理を見つめれば見つめるほど、考え方と現実のギャップに違和感を持ってしまう。
そして、人は現象が起こるとそれに対して都合のいいように意味付けをするんだけど、結局のところその瞬間にはその現象の良し悪しなんて分からないんですよね。
『人間万事塞翁が馬』
この故事の老人から学べることは、ポジティブでもネガティブでも意味付けをすることでもなく、いいことも悪いことも予測なんて出来ない。そして、その瞬間には良い事、悪い事、だと思っていてもあとあと全く逆の意味になってしまうこともある。
つまり僕達はその現象と向き合いその時に出来ることしか出来ない。
今に生きる事しか出来ない!
そんなメッセージがあるような気がします。
こんな事を考えながら、スポーツと言う勝った負けたのど真ん中の世界にいるわけで、なかなか煩悩に支配されそうになることもあるけど…
まぁ、なんだか凄くカッチカチのブログになってしまった…
あーなんか良いこと無いかなぁ〜
って、バカ!!!笑