ラスト5分について思うこと

最終戦でのラスト5分について色々と議論がなされているみたいですが、ここでは個人的な意見を話したいと思います。
シチュエーションとしては41試合戦ってきて、目標がすぐそこまできていて、勝点1を積み上げれば昇格&優勝と言う状況でホーム最終戦を迎えました。
勝ちを目指して戦いましたが、こちらは昇格、金沢さんは降格がかかってい固い試合展開となり時間が経過しました。
ゼロの時間帯が続けば相手は焦って前がかりになってくるので、そこをカウンターで狙うイメージでとにかく今シーズンを象徴するような堅守速攻をイメージして試合に入りました。
そんな中で0:0のまま時計が進みラスト5分に…
金沢さんのテンポが遅くなったので、攻めて来ないのを不思議に思ったころ、(相手がどの様な状態になったら入れ替え戦に回るかは全く知らなかったので…)コンサボールになっても尚、ボールを取りに来なかったので、その時点で金沢さんも引分けでOKという事が分かりました。
その状況で敢えてリスクを負ってコンサドーレはゴールに向かう必要は全くなくなりました。
なぜなら勝点1を積み重ねれば優勝&昇格だからです。
個人的にはこの価値(優勝&昇格)と天秤にかけてラスト5分にリスクを負うメリットが見つかりませんでした。
千葉戦の様な筋書きのないドラマもスポーツの醍醐味ですが、非情な現実を突きつけられるのもまたスポーツの一面です。

ここまでシーズン通して戦ってきた選手や仲間でしたらみんな同じ気持ちだったと思いますし、実際にベクトルが合ったからこそのラスト5分だったと思います。
スポーツは「する」「観る」「支える」の立場の人達で成り立っています。
その色々な立場の人から色々な意見が出た事はスポーツが文化として根付いていくために大切な要因だと思います。
プレーする立場の人間の当たり前が、他の角度から見たときには全く違う様に捉えられている事実を知れた事も大変勉強になりました。
ただ一つ言えることは選手は常に目標達成の為に最善を尽くしているということです。
その方法論は様々ですが、時には限界まで走る事もあれば、最大限の精神力でプレッシャーと戦う事も、頭をフル回転させなければならない時もあります。
そして最後の5分間ボールを回し続けなければならない事もある。
色々な議論は尽きないかと思いますが、あの日ピッチに立っていた者として、僕の意見を書かせていただきました。
42試合戦ってきたプロセスと、J2のどのチームよりも上に立ち続けたと言う誇りを胸に、

来年はもっと成長した姿を見せていきたいと思います!