あれから3年

日本人そして世界中の人々が悲しい現実と向き合う事になった3.11から3年が経った今も沢山の問題を抱えながら多くの人が暮らしています。

選手会としても現地でサッカースクールを開催させてもらったり、チャリティマッチなどを開催して、サッカーそしてスポーツの持つ力でなんとか少しでも被災地を元気つけられるような活動をさせてもらっています。

また、被災地に訪れて震災の爪痕を見ることでより多くの方に情報を届けられるように毎年沢山の選手が被災地に足を運んでおります。

そんなご縁で3年前に女川町に訪問させてもらったのですが、そこは町役場なども津波で流されてしまい、情報を発信する術を失ったことで、震災当初どのメディアも取り上げることがなく、被災情報もほとんど入ってこなかった地域なんです。

町の両側が小高い丘になっているために、海岸からの津波が一直線に町を飲み込んでしまい本当に壊滅的な被害にあった町でした。

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被災の一部分ではありますが、このような鉄筋コンクリートの建物がゴロゴロ転がっていた光景は今だに目の奥に焼き付いております。

微力ではありますが今後もスポーツを通じで少しでも役に立つことが出来たら嬉しく思います。

そして、ヴィッセルに在籍していた時に本当にスポーツの力の本質に気づかされたシーンがありました。

震災の年の6.11に神戸で行われた仙台戦の試合前のVTRで、阪神大震災から復興した神戸が復興に携わってくださった周りの方々への感謝とこれから復興に向けて頑張る仙台へエールが流れているものです。

スポーツは、プレーする、観る、支えるの三つの要素で構成されていますが、この時ほど三つの要素を意識させられた事はありません。

スポーツに関わる全ての方々が力を合わせてくれた事で本当に大きな力が生まれてと思っております。

映像は10分になりますが、冒頭の『幸せ運べるように』は学校の先生が震災の事を忘れない為に作った曲で、神戸市の人だったら誰でも知っている曲です。



まだまだ、完全な復興とはいきませんが神戸も震災から19年でほとんど震災の影響を感じずに暮らすことが出来ました。

そして神戸ではそれを乗り越えたからこそ感じる『絆』というものも強く感じました。

まだまだ本当に長い道のりになるとは思いますが、みんなで力を合わせて、自分の出来る範囲で出来ることをこれからもやっていこうと思います。

3.11